我が子を保育所・保育園に預けて保活をするからには、是が非でも認可園に入所したいところですが、待機児童が溢れる状況では認可園どころか、無認可園でさえ入所出来ないケースもあるようです。
「どこにも入所出来なかったけれど、どうしても働きたい」と言う場合、保育ママ制度わ利用される方が多いようです。保育ママについては『保育所に入れなかった場合。保育ママ・ファミサポの検討。』 に詳しい説明を書いているので参考になさってください。
役所は簡単に言うけれど……
今のところ役所は「保育所・保育園に入れなかったら保育ママを頼めばいいじゃない」という姿勢でいるのですが、子どもを預ける側からすると「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」というノリでそんな事を言われて納得出来るはずもありません。
私自身、こののブログで「保育所・保育園に入れなかった場合は保育ママも検討してみてください」と書いていますが、実家や義実家等を頼る事が出来ない家庭で「どうしても働く必要がある」場合、他に選択の余地が無い事が分かっているだけに「認可園に入所出来るまでの繋ぎ」として、ご紹介するしかないのが現状です。
事故の可能性を知っておく
厚生労働省より平成24年1月1日から平成24年12月31日の間に認可保育園、認可外保育園から報告があった『保育施設における事故報告集計』には、子どもを預けて働く母親にとって恐ろし過ぎる内容が記載されています。
驚きの事故件数
期間中の事故は145件。
(認可保育所116件、認可外保育施設29件)
145件のうち平成223年以前に発生した事故件数は51件
死亡事例は18件あり、そのうち0歳(10名)が最多
厚生労働省 『保育施設における事故報告集計』
【PDFファイルが開きます】
数字だけを見て判断するのは危険です
数字だけ見ると、認可園で起こった事故の方が多いのですが、これだけで判断するのは危険です。と言うのも『保育所・保育園の死亡事故。無認可園は認可園よりも児童死亡率が高いと言う現実。』 https://hoikusyo.mobi/?p=202でも書かせて戴いた通り、認可園に通う子どもの数は無認可園に通う子どもの数の12倍。それを考慮に入れて考えると、どれだけ無認可園での事故が多いか分かるかと思います。
もちろん家庭内でも乳児突然死症候群は起こるのですからすべての事故が保育施設、あるいは保育者の責任とは言えないのですが「事故は起こる」と思っておいた方が良さそうです。
保育ママの事故件数は公表されていませんが……
厚生労働省が発表した『保育施設における事故報告集計』には、企業内保育所や保育ママの事故の数は公表されていません。しかし、各地で保育ママに預けて子どもをなくした親達が裁判をしている事を思えば「リスクはある」のです。
特に裁判事例を調べていると「うつぶせ寝」が原因でないかと思われる事故が圧倒的に多いようです。子を持つ母親の立場から言わせてもらうと「うつぶせ寝とか、どの時代の育児よ!」と首を傾げざるを得ません。私の住む大阪でも保育ママでの死亡事故で裁判が起こっています。うつぶせ寝での死亡事故でした。ご両親の気持ちを思うと気の毒でなりません。
事故を受けて各地方自治体も対策に乗り出しているかと思います。事故を完璧に防ぐ事は不可能でも、保育ママの研修の強化や、保育ルールの設定などでリスクはかなり減ってくるかと思います。
まとめ
やむを得ず、保育ママ制度を利用する場合は慎重に検討してください。運営している地方自治体からの説明、保育ママに預ける前にある面談など、しっかりとチェックして戴きたいと主います。