保育所・保育園に入るために保活をしていると「離婚したら入りやすくなるなら離婚したい」なんて話を耳にすることがあります。
実際、本気で偽装離婚を考える方も少なくありません。偽装離婚については別記事の『保育所に入るための偽装離婚について。』でも書かせていただいた事がありますので参考になさってください。
世間的には「シングルマザーなら保育園に入りやすい」と言うイメージが強いのですが、実のところ「離婚」は最強手段とは言えないのです。
シングルマザーだったとしても
最近は保活があまりも難しいため「保育園に入れるのなら、なんだってやる!」みたいな話が出たりしますが、保育園に入るための選考の基準は自治体によって違い過ぎるため「何が最強のカードなのか」と言うところは一概に言い切れない状況です。
江東区の場合
保育所・保育園に入所するための基準は自治体によって異なります。
例えば、東京都江東区の場合、調整指数の表を見ると「ひとり親世帯」の場合、調整指数は「1点」ですが、「希望する保育園等に兄弟姉妹が在園している」場合、調整指数は「2点」となっています。
江東区の場合、世帯年収も審査で考慮されますが、それはあくまでも「同点だった場合」の判断基準ですから「同じ園に兄弟が通っている人」がいた場合、その時点で太刀打ちする事が出来ないのです。
勿論、有償保育の実績も調整指数で「2点」加算されますが、夫との離婚や死別の時期は人それぞれです。
「夫と離婚したので育休を切り上げて子どもを預けて働きたい」あるいは「夫が急死したので育休を切り上げて働きたい」と思っても、それまで手元で子どもを育てていた場合、有償保育での実績で点数を上げる事不可能ですよね。
確認を取った訳ではありませんが、江東区の方法だとひとり親世帯でも同じ園に兄弟を通わせている世帯がいれば、不承諾になる可能性が高いと思われます。
シングルマザーでも入れない……
このサイトでは何度も書かせていただいていますが、保育所・保育園は教育施設ではなく福祉施設です。
基本的に「より困っている人が利用できる」と言うスタンスで運営されているはずなのですが、やはり人間の作った制度には穴があるようです。
まとめ
もちろん江東区の話はあくまでも一例に過ぎません。
ひとり親世帯に大きな加点を付ける自治体もあります。保育所・保育園への入園を希望している全ての子どもさんが入園出来るのが理想ですが、どうしてもそれが叶わない場合は「本当に困っている世帯」を優先するシステムを考えてもらいたいな…と願わずにはいられません。
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