待機児童が溢れていると言われている状況の中での保活は想像以上に厳しくなっています。
「保育園に入園出来さえすれば、どんな園でも贅沢言わない」なんて方もおられますが、お子さんがアレルギーを持っている場合「どんな園でも」とは言えないんですよね。
お子さんがアレルギーを持っておられる場合、保育所探しは普通の人よりも大変です。
出来るだけ早く動いて、下調べをなさってください。
今回はアレルギー持ちのお子さんの為の保育所探しについてお届けします。
アレルギー持ちのお子さんの保育園探し
最近は全くアレルギーが無い子の方が少ないんじゃないかと思うほど、アレルギーを持つ子どもが増えています。
しかしアレルギーと言ってもひとくくりにする事は出来ません。
- 春や秋など、特定の季節に症状が出る花粉症等の命に関わらないアレルギー
- アレルゲンを摂取するとアナフィラキシーを起こす可能性のあるアレルギー
説明するまでもありませんが、お子さんがアナフィラキシーを起こす可能性のあるアレルギーの場合、保育園探しは慎重に進めていくこつが必要です。
除去食が必要な場合
アレルギーで除去食が必要な場合、希望する保育園がアレルギー対応の給食を提供してくれるかどうかの確認が必要です。
最近はアレルギー対応の除去食を提供してくれる園が増えています。
しかし、いまだに園によっては対応出来ない場合もある上にアレルゲン除去の程度によっても対応が変わってきます。
給食のアレルギー対応の種類
- 完全除去食→申請された原因食物を完全に取り除いた給食を提供する。
- 代替食→調理現場の状況により、取り除かれた栄養素を別の食材で補う。
- 弁当対応→自宅から弁当を持参する。
食材と同じ調理器具を使ったり、調理場が共通であることで、アレルゲン食材が混入する(コンタミネーション)が命に関わる場合は事前確認が必要です。
通わせたいと考えている園が除去食の対応を出来ない場合、お弁当やオヤツを持参することで、受け入れてくれるケースもあります。
もちろん、毎日お弁当を用意するとなると、母親の負担が大きくなるので最終手段になるかとは思います。
アナフィラキシーを起こす可能性のある重度の食物アレルギーの場合
残念ながらお子さんがアナフィラキシーを起こす可能性がある場合、入所を拒否されるケースがあります。
まず主治医と相談して緊急時のマニュアルを用意してください。
厚生労働省のガイドラインでは子どもがアナフィラキシーを起こした場合保育士がエピペンを使用しても良いことになっていますが、保育園によっては「対応出来ない」と拒否される場合があります。
看護師のいる認可園がベスト!
可能であれば看護師が常駐している認可園がペストです。
しかし看護師の常駐は保育所・保育園に義務付けられたものではなく、地方自治体によって対応が異なります。
私立の場合、看護師がいる園は少ないのが現状です。
公立の園だと、地方自治体によって看護師が常駐している事があるのでお住まいの地域の保育園に看護師がいるかどうか、確認してみてください。
生活管理指導表の提出
アレルギーを持つお子さんが保育園に入園する場合、生活管理指導表の提出を求められます。
提出のタイミングはお住まいの自治体によって異なります。
自治体の役所(または保育園)から書類をもらって生活管理指導表を記入は医師にしてもらいます。(保護者が書くものではありません)
生活管理指導表を元に、保育園と保護者が面談をした上で、給食の対応やアレルギーが出た時の緊急対応などを決定します。
生活管理指導表は日本学校保健会のHPからダウンロードする事が出来ます。
嫌な思いをする覚悟
保育所・保育園でもアレルギー対応をしてもらえるのがベストなのですが、入所の内定を受けた後にアレルギーを理由に入所を拒否されるケースもあるようです。
どんなに気に入った保育園であったとしても「事情は分かりました。お任せ下さい」と言ってもらえない園に子どもを預ける事は出来ませんよね。
保活をはじめる前に……
アレルギー児を拒否するような園もあるようですが、アレルギーの子どもが増えている事もあって、少しずつですが手厚く対応してくれる園が増えているのも事実です。
「緊急時のマニュアルを作る」事で受け入れてもらったケースもあれば、お弁当・おやつ持参の上、役所と保育所と話し合い「何かあっても責任を一切問わない」と両親の署名入りで提出してやっと受け入れてもらったケースもあります。
まとめ
ただでさえ難しい保育所・保育園探し。
大変ですが前例が無い訳ではありません。
しっかりと下準備をした上で、くじけずに頑張って戴きたいと思います。
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